概要
「インタラクティブ・デジタルの良さとは何か?」を考えると、なんらかのポジティブな影響を体験者に与える、そして一般的に不可能な物事を可能にしてしまうことである。後者の実例として、下記の『デジタル枯山水』を挙げる。
この作品は、禅に興味を抱いてもらうように、枯山水をモチーフとして、座禅を体験することができるインタラクティブアート。本来枯山水は視覚的な体験でしか行うことはできないが、デジタル化により、場に足を踏み込める、そして自身が水の流れの要素として取り込まれる、本来不可能な体験が行える。
そこで、日常的に体験することが不可能な現象・文化に着目をし、桜吹雪のシーズンの短期間でしか発生しない桜が散り、水辺に溜まり、筏のように集まって集団的に流れる現象である『花筏』をモチーフとした。短期間の間・視覚的な体験でしか行うことができないことを、デジタル化することで可能に変える。
システム・インタラクティブ
・Scene1 起動時
桜の木が風に煽られて、左右にゆっくり揺れる
桜の花が左右に煽られながら落ちる
川には桜がない
・Scene2(起動時から数分後)